仙台で知り合った、一度会ったら忘れない先輩ナース

以前働いていた病院に、とても個性的で一度会ったら忘れない先輩ナースがいました。
その先輩は40代前半の独身女性。天然パーマが非常に強く、髪を一つにまとめても迫力があり、遠くからシルエットを見ただけでも、すぐにその先輩とわかります。声は非常に高くてソプラノ声で、声がよく通るので、遠くにいてもどこにいるかがわかります。
その先輩は3年前に私と一緒に中途入社の試験を受けました。

 

入社試験は頻回に行われていて、たまたまその日は私とその先輩だけでした。
筆記試験日、テーブルを並べて試験を受けていたのですが、先輩は最初は静かに受けていたのに、途中から独り言を言うようになり、試験管から何度も注意を受けていました。

 

私も初めは気になっていたのですが、後半に差し掛かってくると受け入れられるようになり、「あ、今この人はこの問題をやっているんだ。あ、ここの問題でつまずいているんだ。」などと思えるようになってきました。

 

出会ったその日にそのままお茶に誘われて近くのカフェに行きました。
彼女の話は止まらず、殆ど彼女が話して終わりました。
最初の印象からとても変わった人でした。

 

試験も無事に二人揃って合格し、数か月後の入社日にまた顔を合わせました。
その日に先輩の経歴を聞き、ずっとICU,CCUのナースをやってきたことなどを知り、一見他の人とは違う特徴のある人ではあるが、先輩に興味を持つようになりました。
研修期間が終わって一緒にICUで勤めるようになり、その先輩の実力が発揮され、尊敬する場面が多くみられるようになってきました。
もともとそこに勤めていた看護師よりも仕事が早く、実力もあるので、出遅れてれしまっていた私のフォローを買って出てくれました。

 

もちろん、他の看護師達はいい顔をしませんが、その先輩に口で勝てるような人は居ないので、その先輩は思う存分自由に仕事をしていました。

 

先輩は看護師だけど、医者や薬剤師並み、いやそれ以上の知識が豊富であり、若手の医師へ指導している場面も見かけるようになってきました。
キャラクターが強すぎるので、病棟内に先輩を理解しようとする人は少なく、非常に浮いた存在でしたが、先輩は自分のスタイルは変える気はないといつも自分のやり方というのを押し通していました。

 

患者さんや家族を思っての患者指導であっても、その家族からは強引過ぎる看護師がいる、押しが強すぎる、などといった訴えも聞かれることがありました。
スタッフもその先輩に付いていけないのに、患者さんはもっとついていけません。
そういった理由から院長や部長から呼び出されることも絶えませんでしたが、彼女の仕事に対しての実力や熱意は誰よりも強く、いつの間にか私の一番尊敬できる先輩になっていました。

 

続いて、メンタルクリニックで働く知人看護師編

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